EVENTS

Blooming of The Datatrading 2nd

エブリセンスでは、データ流通市場の活性化を促す取り組みとして、データの取り引きに関わるテーマを設け定期的にイベント開催を行っております。第2回は「データ前処理」をテーマにアイデアソンを行います。

マインドとしては「データ流通の民主化」をサブテーマに設け、行政と民間が協調しながら制度設計や標準化の動きが進んでいる中で、民間自らが主体的にデータ流通をブレイクスルーさせるイメージを持って、アイデアソンにご参加いただけると幸いです。

 

 

開催概要

日時:2018年12月19日(水) 終了しました!

場所:日本青年館ホテル カンファレンスルーム Access

 

午前の部 10時00分〜12時00分(受付開始9時30分〜)
データ取引市場EverySense Touch&Try
エブリセンスのデータ取引市場の仕組みについてご説明し、ご自身で操作していただきます。これまでエブリセンスのハンズオンイベントに参加したことのない方、まだアカウントをお持ちでない方、アイデアソンの前にデータ取引市場について予習をしたい方、ぜひ午前の部からご参加ください。

 

午後の部 13時30分〜18時00分(受付開始13時00分〜)
-13時30分〜14時00分 キーノート
・日経新聞 特集記事「データの世紀」ご担当記者 植松正史氏
-14時00分〜14時30分 データ取引市場ピッチ(各社10分程度)
・データ取引市場が目指す未来/エブリセンスジャパン(株)
・データ流通参入のサポート技術/インフォコム(株)、NECソリューションイノベータ(株)

-15時00分〜18時00分 アイデアソン テーマ「データ前処理」
データ保有者、データ利用者のデータ流通への参入障壁を下げ、参入者がベネフィットを享受できる技術・サービス提供のカタチ、データ取引市場を中心とした合理的な機能・仕組みをざっくばらんに協議します。 
 ファシリテータ/東京大学大学院 助教 早矢仕晃章氏(工学系研究科 システム創成学専攻)
 アドバイザー協力/株式会社レピダム 代表取締役 菅野哲氏

   

ファシリテーター早矢仕氏の総評

エブリセンス社のアイデアソンにファシリテーターとして参加させていただいた。
株式会社レピダム代表取締役の菅野哲氏にアドバイザーとしてサポートいただきながら、約20名の方々と共に「データ流通におけるデータの前処理」をテーマに4つのビジネスシナリオ(データの品質・査定コスト、インセンティブ設計、キレイすぎるデータはどこまで匿名化・クレンジングするのか、マッチングプラットフォーム)を創出した。
前処理は、収益性とダイレクトに結びつけるのが難しい工程である。前処理はデータ分析と結果の解釈に至るための前段階であるため、最も“見えにくい“工程であることが原因だろう。また、前処理には体系化された知識が存在せず、データ分析者の“職人芸“に依存するところが大きいことも要因の一つである。この「前処理」という、とても重要であるが評価の難しい作業をどのようにビジネスに位置付けるかということテーマに、約2時間のアイデアソンを行った。
データ流通における前処理の重要性やビジネス上の価値などが議論され、データ品質の格付けを行うビジネスや、目的に応じてデータを加工するオーダーメイドビジネスなどのシナリオが作られた。
このアイデアソンでは、参加者間でデータに関する多様な知識の共有と再発見が行われ、非常に有意義な成果が得られたと感じている。ぜひ、参加者の皆様には創出されたアイデアを実現していただき、これからのデータビジネスをさらに発展させていただきたいと思う。

 

アドバイザー菅野氏の総評

エブリセンス社が主催したアイデアソンにアドバイザー協力として参加させていただきました。
ファシリテーターである東京大学大学院 助教 早矢仕晃章氏による素敵な綱捌きによって、参加者の皆さまも有意義な議論が行え有意義だろうな!と進行のサポートを行っていた立場から感じました。また、参加者人数としても約20名とチーム分けした際に濃い議論を行う規模で参加者全員が脳に汗をかくくらいに参画できたのではないでしょうか。
アイデアソンとしては、様々なアイデアが出てきた中から今回のアイデアソンでは4つのビジネスシナリオとして、「データの品質・査定コスト」、「インセンティブ設計」、「キレイすぎるデータはどこまで匿名化・クレンジングするのか」、「マッチングプラットフォーム」が選ばれました。参加者の皆さまも現実的な問題意識を持った方が多かったことや異なるバックボーンに起因する異なる観点からの意見が出てきており、参加者の皆さま一人一人にとって気づきの多い活動になったのではないかと思いました。
今回、参加された方には引き続き参加していただき、創出されたアイデアのブラッシュアップや実現に向けて前進し、今後のデータビジネスにおけるパイオニアになっていただきたいと思います。