NEDO「シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援」に採択されました ～災害救助活動支援自律小型活動センサー「EveryStick®」を開発～

EverySense,Inc. （本社：米国カリフォルニア州サンノゼ市、CEO真野 浩、以下エブリセンス）の日本法人であるエブリセンスジャパン株式会社は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）が公募した、平成27年度「研究開発型ベンチャー支援事業／シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援」に平成28年2月2日付で交付決定を受けました。

今回の支援採択に伴い採択要件である認定VCハックベンチャーズ株式会社の運用するファンドを引受先とする第三者割当増資を実施しました。

また、本資金調達により、ハックベンチャーズが強みとする関西エリアでのネットワークを最大限に活用し、主に災害救助員向けの高機能防護服に付帯するウェアラブルデバイスのリファレンスプロダクトEveryStick®の製造、販売にむけた準備を加速してまいります。

【災害救助活動支援自律小型活動センサー「EveryStick®」について】

Everystick®（商標番号：5782695号、登録日：2015/7/31）は、奈良先端科学技術大学院大学(ユビキタスコンピューティングシステム研究室・荒川豊准教授)との共同研究により開発中のウェアラブルデバイスです。加速度、角速度、磁気、照度、心拍等のセンサーと慣性航法により、室内、構内、船舶内において、GPSやスマートフォンに依存せず利用可能な自律小型活動センサーです。

災害救助現場では、生体情報を基にした救助員の安全管理（体温、転倒検出等）が望まれており、本助成金により、EveryStick®および管理支援システムの開発、製造、販売を行います。

【NEDOによる研究開発型ベンチャー支援事業／シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援について】

研究開発に関する補助金等の公的資金は、足の長い初期段階（シード期）にある研究開発型ベンチャー（STS^※）にとって大きな役割を果たしています。しかし、技術開発が進んでも、次のステップであるベンチャーキャピタル（VC）等のリスクマネーを入れた事業拡大のフェーズに至るまでには、未だ大きなギャップが存在していることが課題となっています。

「日本再興戦略」改訂2014においても、ベンチャーが次々と生まれ、成長分野を牽引していく環境を整えられるかどうかが非常に重要であるとされており、日本のベンチャー創出による経済活性化に向け、ビジネスリスクをとって新事業に挑戦するSTSに対し、ハンズオンによる経営・事業化のサポートなどを強化し、その事業を加速していくことが重要となっています。

本制度は、NEDOが認定した国内外のVC等から出資または出資意向確認書を得たSTSを公募し、その研究開発および事業化に必要な資金についてNEDOが助成金を交付するものです。助成金の交付決定にあたっては、VCが一定額を出資していることが条件となります。

NEDOとVC等が協調した切れ目ない事業化支援により、将来のメガベンチャーとなるSTSを創出・育成するとともに、VC等の日本での活動を活性化し、STSとVC等がともに成功事例を連鎖していくエコシステム創出を目指します。（本支援制度の詳細については下記をご参照ください。）
http://www.nedo.go.jp/koubo/CA3_100086.html

【ハックベンチャーズ株式会社】

ハックベンチャーズは、IoT（Internet of Things）分野において、シリコンバレーの先進イノベーションおよび新しいビジネスモデルを、大阪／関西に蓄積された技術、モノづくり、事業ノウハウを組み合わせて新しい事業の創造を目的とするベンチャーキャピタルファンドです。国内外問わず、優れた切り口でIoT分野に切り込む起業家と共に、大阪/関西の持つ有形無形の資産が役立つようハンズオンでの支援を旨としています。

米国を中心に、ネット接続とハードウェアを用いた全く新しいサービスが続々と登場しています。こうした流れに対しても多くのネットワークを持つことも強みです。

【奈良先端科学技術大学院大学(ユビキタスコンピューティングシステム研究室) 】

本研究室では、センサ・デバイス・ネットワークが連携し、センサーから取り込まれる実世界データを処理・集約・解析することで、高度なサービスを 効率良くユーザに提供するシステム〜ユビキタスコンピューティングシステム〜の実現に向けた研究に取り組んでいます。

その１つとして、さまざまなセンサーや通信チップが１つになった超小型センサボードと周辺ソフトウェアを開発しています。今回、そこで培った技術をエブリセンスジャパン株式会社のご協力の下、EveryStick®という形で製品化できることを嬉しく思います。
研究室HP： http://ubi-lab.naist.jp/  問い合わせ：荒川 ara@is.naist.jp

【本リリースに関するお問合せ先】

エブリセンスジャパン株式会社
東京オフィス：東京都港区北青山2-7-26 フジビル28
E-mail: info@every-sense.com
TEL: 03-6890-0598

※EverySense、EveryStampはEverySense, Inc.の登録商標です。
※また、本リリースに記載された会社名、サービス名および製品名等は該当する各社の登録商標または出願中の商標です。

以上