海洋データを用いた漁業支援 IoT 共同研究開発を開始 ~魚群探知機のネットワーク対応版、EveryStampFF(Fish-Finder)をボートショウで発表~

EverySense,Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ市、CEO 真野 浩、以下エブリセンス)は、インフォコム 株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 竹原 教博、以下インフォコム)、株式会社光電製作所(本社: 東京都大田区、代表取締役社長 加藤 毅、以下光電製作所)、株式会社ブロードハンドタワー(本社:東京都 千代田区、代表取締役 会長兼社長 CEO 藤原 洋、以下ブロードバンドタワー)、と共同で、IoT(Internet of Things)分野に関する技術を用いて漁場や海洋情報の収集および共有システムの共同研究開発プロジェクトを 開始しました。本共同研究開発の開始をうけ、ネットワーク対応分散型魚群探知機 EveryStampFF(Fish- Finder)を、ジャパンインターナショナルボートショー2016 にてデモ展示いたします。

現在、水産業、漁業分野においては、効率的な漁場確保、海洋資源・環境の適切な保護などの観点から、 従来の個別情報の取り扱いから、より広域かつ共用型の情報共有が求められつつあります。そこで、魚群探 知機による魚影・海底情報などや、水深、水質、水温、潮目、潮流、風向、風速、波高などの海洋環境情報を、 海洋業務に関連する各事業者が連携し相互利用を可能とする海洋情報流通プラットフォームを構築すること で、広く水産業、海洋関連事業の生産性向上へと寄与するものと期待されます。

今回、まずエブリセンスと光電製作所で魚群探知機をネットワークを介して制御、データ収集する EveryStampFF を開発いたしました。EveryStampFF は、魚群探知機のソナー制御とデータ収集を行う小型セン サーボックスを、ネットワークにより分散連携することで、複数の魚群探知機を連携動作させることが可能となり ました。これにより、同一船舶、母船-僚船間など、複数箇所での魚群情報を連携することが可能となります。ま た、遊漁船などでは遊漁客が魚群探知機の画面情報を共有するなど新しい利用シーンが展開されるものと期 待します。さらに、ブロードバンドタワーが持つデータセンター、インフォコムが持つデータ分析技術を組み合わ せる事で、水揚げ港や水産管理施設など、地上側との連携により、より広域にリアルタイムな情報共有プラット フォームが提供可能となる予定です。

今後は、一般財団法人リモート・センシング技術センターの提供する衛星データ等との連携により、水深、水 質、水温、潮目、潮流、風向、風速、波高などの海洋情報との統合的収集、分析への展開を進める予定です。

【ジャパンインターナショナルボートショー2016 について】
名 称：ジャパンインターナショナルボートショー2016
主 催：一般社団法人 日本マリン事業協会
会 期：2016年3月3日(木)~6日(日)4日間
時 間：10:00~17:00 ※3 月 3 日(木)は 11:30 一般開場
(パシフィコ横浜・横浜ベイサイドマリーナ共通)
会 場：パシフィコ横浜(屋内展示)、
横浜ベイサイドマリーナ(フローティング展示) 展示ブース番号:B-47
URL：http://www.marine-jbia.or.jp/boatshow2016/

【共同研究のイメージ】（クリックで拡大します）